新潟県は、他の都道府県より広葉樹の林が多く、ナラやブナの林の中にヤマサクラや
ホウ・クリ・トチなど様々な樹木の生育した林になっています。
しかし、近年「ナラ枯れ」が発生しておりナラの木が枯れ始めています。
ナラ枯れの原因は無数の「カシノナガキクイムシ」が産卵の為にナラの幹に穴を開ける
ことで、木が水を吸い上げる管をふさいでしまい、水が供給されずに枯れてしまうことで
す。
枯れ始めたナラは、病気ではなく水が行かずに枯れてしまうので、枯れ始めたら出来
るだけ早く根元から切ってあげれば、切り株から新たな芽が出て再生する可能性が
有ります。
昔は炭や薪の需要があり、頻繁にナラの林を利用して伐採→再生を繰り返していたの
でナラ枯れの被害もなかったのですが、現代では需要がなくナラ林は荒廃するばかり
です。
我々も、2010年から広葉樹の再生を始めて今年で3年目になりますが、最初の年に
手入をした林には、母樹から落ちたどんぐりが芽を出し始めたり伐採した切り株から
萌芽したり、地下の根から新たな芽が出てたりしていました。
来年には、植林したナラと発芽したナラの幼木が生育するように下刈を行い、再来年に
は下刈に加えて切り株から萌芽した芽を3~7本残して間引く萌芽掻きを行なう予定で
す。
20年後にはまた薪の取れる山を目指します。